28日に懲役20年の刑期を終えて出所した日本赤軍の重信房子元最高幹部(76)は午前8時すぎから、東京都昭島市内で報道陣の取材に応じた。重信元最高幹部はまず現在の心境などについて語り、質問にも答えた。
「私の逮捕によって多くの人たちにご迷惑をおかけしたことをまずおわびします。50年前の戦いによって、人質を取るとか、戦いの中で自分たちの戦闘を第一にしたことによって、見ず知らずの無辜(むこ)の人たちに対しても被害を与えたことがありました。この機会におわびします。今後の自分の出発点として見据えていきたいと思います」
「私はここに生きて立つことができました。それを一つの天命として、これからも新しい道で、反省したこと、好奇心を持って、もっともっと生きていきたいと思います」
--今後の活動予定は
「治療と学習です。すぐに病院を選んで新しく入院しながら治療し、リハビリしていけるようにしたい。体力回復できればまたみんなと出会えると思います」
--(娘の)メイさんとは、最初にどんなことを話しましたか
「涙で言葉が出ませんでした。メイがくれたハットをかぶりました」
--20年経って、外に出て一番感じていることは何ですか。
「一つの方向に流れているんじゃないかというのが、(ウクライナの)ゼレンスキー大統領に国会(での演説)でスタンディングオベーションしたところに現れているなと思います。国民がそうではなくとも、政治家が一方向に流れているなというのが実感」