急に耐えられないほどの腹痛に見舞われた経験がある人は少なくないだろう。原因はさまざまだが、怖いのは「腹痛は何かの病気のサインである」ということだ。しかも、実は緊急手術が必要になるような腹痛の約3割は原因が分からないのだという。また、性別でみると、女性の4人に1人が何もできなくなる「激しい腹痛」の経験者。決して侮ってはいけない腹痛の実態とは。
腹痛がない時でもイライラする
「(緊急手術が必要な)急性腹症の患者のうち、3人に1人は原因が分からない非特異的腹痛なんです。どこが悪いか分からず、原因が不明だから、患者はまるでドクター・ショッピングのようにあちこちの病院を受診することになる」