<独自>羽田・ソウル線、6月15日に再開

全日本空輸と日本航空の国際線仕様の機材=羽田空港
全日本空輸と日本航空の国際線仕様の機材=羽田空港

日韓両政府は、新型コロナウイルス禍で2020年3月から中断している羽田-ソウル(金浦=キムポ)の航空路線を6月15日に再開することで最終調整に入った。近く正式に発表する。日韓の政府関係者が明らかにした。日韓の首都を結ぶ同路線は韓国で「韓日交流の象徴」(聯合ニュース)とされ、尹錫悦(ユン・ソンニョル)新大統領は、文在寅(ムン・ジェイン)前政権下で極度に悪化した日韓関係の改善に向けた呼び水としたい考えだ。

岸田文雄首相は26日、韓国など98カ国・地域からの観光客受け入れを6月10日から始めると発表しており、同路線の再開と合わせ、国内観光の活性化につなげる狙いとみられる。

日韓を結ぶ路線としては成田―仁川(インチョン)があるが、空港がともに東京やソウルの中心部から離れ、日韓で羽田―ソウル路線の再開を望む声が強かった。同路線はコロナ禍前には年間200万人以上が利用していた。

韓国の朴振(パク・チン)外相が6月19日頃から訪日し、林芳正外相と会談することも計画している。日韓には、いわゆる徴用工訴訟や慰安婦問題など解決すべき懸案が多い。韓国内で「反日」世論が根深い半面、18年には約750万人の韓国人が日本を訪れており、同路線の再開を待ち望む声も多い。尹政権には路線再開を対日協議の進展に向けた追い風にしたい意図もうかがえる。

尹氏自らも今月11日、大統領就任式のために訪韓した日韓議員連盟の代表団と面談した際、路線再開へ積極的な措置を取ることを説明するなど、早期再開に強い意欲を示してきた。

日韓両政府は6月1日からの再開を目標に協議してきたが、空港職員や防疫担当者の確保に手間取り、再開時期が遅れたという。

厚生労働省は26日、韓国を入国時の検査や自宅待機が免除される感染リスクが最も低い区分とした。

会員限定記事会員サービス詳細