日本航空などは28日、東京都内のホテルで青森や広島など19道府県の特産品販売会「ふるさとマルシェ」を開いた。新型コロナウイルス禍での乗務回数の減少を受け、首都圏から各地に移住した14人の客室乗務員「JALふるさとアンバサダー」らが名物を持ち寄り、魅力をアピールした。29日まで。
令和2年10月に福岡へ移住し、長崎や鹿児島の計3県を担当する客室乗務員の酒井麻衣さん(32)は清木場果樹園(鹿児島県南さつま市)のキンカンジャムを売り込んでいた。「一つずつ種を取り、丁寧に作っている。養殖のブリやカンパチも知ってもらいたい」と笑顔で語っていた。
ナッツ加工品製造の池田食品(札幌市)は、味や包装のデザイン性に目を付けた客室乗務員が「飛び込み営業」で開拓し、今回の出店にこぎ着けた。
14人は観光地の魅力の発信や、地元企業の商品開発にも関わっている。日航の本田俊介執行役員は「就航地かどうかの有無にかかわらず地域活性化のために続けたい」と話した。