自民党の高市早苗政調会長は27日、連合の清水秀行事務局長と党本部で会談し、夏の参院選を見据えて秋波を送った。2023年度予算編成をめぐり、雇用対策を盛り込んだ政策要請書を受け取った際に「賃上げや男女の賃金格差の問題など、さまざまな課題に一緒に取り組む」と強調し、連合の姿勢に理解を示した。
自民は立憲民主、国民民主両党の最大の支援組織である連合に接近することにより、野党分断を狙っている。高市氏は「賃上げは人への投資になる。企業収益が上がり、賃金に反映される好循環が起こればうれしい」とも訴えた。
会談後、清水氏は「新型コロナウイルス禍が続いており、雇用の安定や社会保障について話した」と記者団に説明した。