凄惨な銃乱射事件が起きた米南部テキサス州ユバルディでは、無残に命を奪われた児童と教師ら計21人を多くの市民が悼み、悲しみを募らせている。現場のロブ小学校や市中心部の広場に設けられた追悼モニュメントには26日も、色とりどりの花束や風船、ぬいぐるみなどが多数手向けられた。
「亡くなった人たちのことを思うと、遺族が本当に気の毒だ」。大学生のディアンドラさん(19)は声を絞り出すように話し、涙を流した。容疑者が押し入って銃を乱射した教室にいとこが居合わせたが、誰かが窓を割って救い出し、九死に一生を得たという。
ディアンドラさんは「胸が張り裂けるよう。普段通りの1日が悪夢に変わるような経験は誰の身にも起きてほしくない」と力を込めた。(共同)