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交流戦、今季も上昇のきっかけに 佐藤達也

昨季の交流戦で優勝し、記念撮影に臨むオリックスナイン=2021年6月、京セラ
昨季の交流戦で優勝し、記念撮影に臨むオリックスナイン=2021年6月、京セラ

今季のペナントレースは交流戦に突入しました。昨季のオリックスは11年ぶりにこの戦いを制し、再開したリーグ戦にかけては11連勝。交流戦前は5位でしたが、一気に首位に立ち、25年ぶりのリーグ優勝へとつながりました。

今季はここまで苦しい試合が続いていますが、どんな状況でも最後まで全員で戦おうというチームのムードは昨年と似ている。今年も交流戦をきっかけに上昇してくれると信じています。

今季もいろいろな記録が生まれています。4月26日の日本ハム戦(東京ドーム)で頼れるクローザーの平野佳寿投手が日米通算200セーブを挙げました。5月15日のロッテ戦(京セラドーム大阪)では5年目の22歳、本田仁海(ひとみ)投手がプロ初セーブをマークしました。それらの姿を見て思い出したのが2015年の交流戦です。

当時もクローザーだった平野佳投手がケガの影響もあり、セットアッパーだった僕に代役で九回を投げる役目が回ってきました。忘れもしない6月5日の中日戦(ナゴヤドーム=当時)。1点リードの九回にマウンドに立つと、重圧のすごさを感じました。この試合は当時、新人だった山崎福也(さちや)投手のプロ初勝利がかかっていました。それまで積み上げてきたものを自分が潰すわけにはいかないと必死で投げて、山崎福投手に何とかウイニングボールを渡せたことを覚えています。

そんな自分の経験もあるからこそ、いまも当たり前のようにクローザーとして登板している平野佳投手の偉大さをすごく感じます。本田投手も厳しい場面で自分のボールをしっかりと投げている。投げた後に話を聞くと「めちゃくちゃ緊張しました」と話していましたが、本当に頼もしい限りです。

そして平野佳投手はプロ野球200セーブまであとわずか。あの頃と立場は変わっていますが、その瞬間に立ち会えることを勝手に誇りに思っています。

交流戦のホーム初戦は27日からの中日戦。6月7日からは、昨年の日本シリーズの再戦となるヤクルト戦、10日からは阪神を迎えての3連戦です。

優勝した昨季の交流戦でのMVPは山本由伸投手でした。18年は、チームは2位でしたが、MVPは吉田正尚(まさたか)選手。同じく2位だった19年には新人だった中川圭太選手が首位打者になっています。今年もそういう選手がたくさん出てほしいですし、その選手たちの思いや言葉を身近に感じられることに感謝しながら、これからも皆さんにお届けできればと思います。


さとう・たつや 1986年7月26日、埼玉県大宮市(現さいたま市)出身。埼玉・大宮武蔵野高から東海大北海道、ホンダを経て2011年秋のドラフト会議でオリックス入団。13、14年はいずれも67試合に登板し、2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。18年限りで現役を引退し、19年から球団広報部。

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