防衛白書「中露の関係深化」指摘 自民、素案了承

防衛省外観=東京都新宿区(川口良介撮影)
防衛省外観=東京都新宿区(川口良介撮影)

防衛省は27日、令和4年版防衛白書の素案を自民党国防部会に示し、了承を得た。ロシアによるウクライナ侵攻の項目を新設し、ロシアの国力低下や中国との関係を深化させる可能性について言及した。7月中の閣議で報告される。

対象期間は昨年4月から今年3月の1年間。ロシアによるウクライナ侵攻の項目では軍拡を進める中国を念頭に、「他の地域でも一方的な現状変更が認められるとの誤った含意を与えかねず、決して許すべきではない」と非難した。

ロシアについて「中長期的な国力の低下や周辺地域との軍事バランスの変化が生じる可能性」や「中国との関係をさらに深化させる可能性」に言及。「米中の戦略的競争の展開やアジアへの影響を含め、グローバルな国際情勢にも影響を与え得る」と指摘した。

別冊の形で特に焦点を当てる項目に「抑止力」を取り上げ、「平和を創り出すために重要なのが『抑止力』」と明記。周辺国の弾道ミサイルなどに対する「ミサイル迎撃」や「強固な日米同盟」を例示した。政府が検討している敵基地攻撃能力の保有へ向けて理解を得ることが念頭にあるとみられる。

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