動物愛護巡る投資家案否決 米マクドナルド株主総会

米ファストフード大手マクドナルドが26日開いた年次株主総会で、「物言う株主」として知られる米著名投資家カール・アイカーン氏が推した2人の取締役選任案が否決された。米メディアによると、動物愛護の一環として豚肉の調達方法を改善させようと委任状争奪戦を仕掛けたが、賛成票は約1%にとどまった。

アイカーン氏は妊娠した豚を身動きのできない狭いおりに閉じ込める飼育方法を問題視したが、株主らの関心が低いことが浮き彫りとなった。

アイカーン氏が保有するマクドナルド株は約200株にとどまると報じられている。標的とした企業の株を大量に取得し、経営改革を迫って高い利益を狙う従来の手法とは大きく異なり、金融市場の注目を集めていた。(共同)

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