熊崎勝彦氏死去 元特捜部長、プロ野球コミッショナー

熊崎勝彦氏
熊崎勝彦氏

東京地検特捜部長として平成10年に発覚した旧大蔵省の接待汚職事件などを手掛け、日本野球機構(NPB)コミッショナーも務めた弁護士の熊崎勝彦氏が13日、心不全のため死去した。80歳。葬儀、告別式は近親者で行った。喪主は長男、章記(あきのり)氏。

昭和47年に検事任官。東京地検特捜部の検事としてリクルート事件などを担当後、特捜部副部長として平成5年の金丸信元自民党副総裁の脱税事件を捜査。金丸氏の取り調べを担当して自供を引き出し「落としの熊崎」とも呼ばれた。脱税事件での捜査を端緒にゼネコン汚職事件も手掛けた。

特捜部長に就任後は総会屋の利益供与事件や旧大蔵省接待汚職事件の捜査を指揮。大蔵省が財務省に改称されるなど、政官の関係を変えた中央省庁再編にも影響を与えた。最高検公安部長を最後に退官。弁護士に転身後は著書やメディアなどで積極的に発信した。

26年からはプロ野球の統一球問題を受けた前任者の辞任を受けて、NPBコミッショナーに就任。巨人選手の野球賭博問題への対応などに奔走し、29年まで2期務めた。

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