コロナ禍で衰えた声に張りを 呼吸法で喉鍛える

「日本声磨き普及協会」の講座で、呼吸法などに注意しながらのどを鍛える参加者たち=さいたま市浦和区
「日本声磨き普及協会」の講座で、呼吸法などに注意しながらのどを鍛える参加者たち=さいたま市浦和区

新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し、大きな声を出す機会が少なくなる中、正しい呼吸法などによって喉を鍛える取り組みが注目を集めている。一般社団法人「日本声磨き普及協会」(さいたま市浦和区)が開いている講座は「声が通りやすくなった」と好評で、開催場所は全国に拡大している。

協会が提唱する「健康声磨き」は、腹式呼吸や表情筋のストレッチを行うことで喉を鍛える。協会によると、声に張りが出たり嚥下(えんげ)機能が向上したりする効果が期待でき、唾液の分泌が促進されることで口内環境の改善にも役立つという。

講座は、高齢者の健康づくりを目的に、平成28年にさいたま市大宮区で始めた。器具が不要で手軽に無理なく行える取り組みとして話題となり、今では首都圏1都3県と大阪、愛知、福岡、奈良の各府県に広がっている。茨城県でも近く開かれる予定だ。

最近は、感染拡大の影響で会話をする機会が減っていることを背景に、「声が出にくい」「喉が詰まった感じがする」として開催を求める声が多いという。

参加者からは「喉が軽くなった」「声が通るようになり、会話が途切れずストレスがなくなった」と好評だ。「コーラスを引退しようかと思ったが、受講して声が出るようになり、発表会に参加する勇気が出てきた」という人もいたという。

協会は今後も講座の開催場所を増やしていく方針で、佐藤恵代表理事は「健康効果に加え、張りのある声を手に入れて自信を取り戻し、やる気や勇気がわいてくると聞く。『声の力』で日本を元気にしたい」と話している。(中村智隆)

会員限定記事会員サービス詳細