世界保健機関(WHO)総会で26日、ロシアのウクライナ侵攻と、医療機関など保健関連施設への攻撃を非難する決議が採択された。決議案はウクライナや日本、欧米諸国が共同提案していた。
賛成は88、反対はロシアや中国、北朝鮮など12、棄権はアフリカや中東諸国など53。決議はロシアに対し、病院など保健関連施設への攻撃を即座に停止し、医療従事者や人道支援関係者を保護するよう要求した。
WHO憲章は加盟国に対し、分担金未納や「その他の例外的な場合」に、投票権やWHOからの役務提供を停止することができると規定。今回の決議ではロシアに対し、こうした条項の発動をWHO総会が検討すべきだとの表現も盛り込まれ、侵略や保健関連施設への攻撃に強い不快感を打ち出した。(共同)