日本生命本店に「サイニングストア」のコンビニ 多様な働き方促す 

聴覚障害のある社員らが運営する日本生命本店東館のセブン-イレブン。指さしなどで注文できるシステムを取り入れている(大阪市中央区)
聴覚障害のある社員らが運営する日本生命本店東館のセブン-イレブン。指さしなどで注文できるシステムを取り入れている(大阪市中央区)

日本生命保険は多様な働き方を推進するため、障害のある社員が運営する社内売店を日本生命本店東館(大阪市中央区)に開業させた。コンビニエンスストア大手「セブン―イレブン・ジャパン」(東京)とフランチャイズ契約し、既存の売店をリニューアルした。

売店には、手の動きで意思を伝える「サイニングストア」の形式を導入した。16日に開業し、聴覚障害などのある社員5人がシフト制で勤務し、手話や筆談、メニュー表の指さしなどで接客。弁当やコーヒーなどを販売している。社員専用の店で、一般の人の利用はできない。

同店で働く社員は全員、障害者の雇用促進・安定を図るために設立された日本生命の特例子会社「ニッセイ・ニュークリエーション(NNC)」に所属している。日本生命の舘誠一・総合企画部長は「障害の有無にかかわらず、個性や能力を発揮できる場をつくりたかった。障害のない職員との接点を増やし、相互理解を促進したい」と話した。

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