広島市の松井一実市長は26日の記者会見で、8月6日の平和記念式典にロシアのプーチン大統領らを招待するのを見送った理由について「招待すれば他国と日本の外交問題になりかねない。平和への思いを発信する場である式典を政争の具にしたくない」と説明した。
ロシアのガルージン駐日大使は25日、「恥ずべき措置だ」とフェイスブックで広島市の決定を批判した。これに対し、松井市長は「大使は過去に式典に参加したことがある。重要な行事だと認識してもらっているのだと思う」と話した。
市長は「式典が為政者に核使用の結末を理解してもらう絶好の機会だという考えは変わっていない」と強調。状況が変われば招待すると述べた。