芸術祭負担金支払い命令 名古屋市に3380万円 愛知のトリエンナーレ

「あいちトリエンナーレ2019」実行委員会が展示の中止を決めた「平和の少女像」=令和元年8月、名古屋市
「あいちトリエンナーレ2019」実行委員会が展示の中止を決めた「平和の少女像」=令和元年8月、名古屋市

愛知県の大村秀章知事が会長を務める芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」実行委員会が、名古屋市に未払いの負担金を支払うよう求めた訴訟の判決で、名古屋地裁(岩井直幸裁判長)は25日、請求通り約3380万円の支払いを市側に命じた。

訴状などによると、市は令和元年7月までに芸術祭の負担金約1億3700万円を支出。同8月に芸術祭が開催された。

だが、昭和天皇の肖像を使った創作物を燃やすシーンがある映像作品などが展示された企画展「表現の不自由展・その後」に問題があったとして、河村たかし市長が2年に残りの負担金の不支出を表明した。

口頭弁論で河村氏は「政治的中立に著しく反し、公金を使った場では許されない。反日プロパガンダであり、ふさわしくない内容だった」と主張。実行委側は書面で「芸術と政治は切り離せず、特に現代アートの領域ではその傾向が顕著だ」として、市側の姿勢は表現の自由に反すると指摘していた。


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