習氏、国連高官に「人権口実に内政干渉できない」

中国の習近平国家主席(新華社=共同)
中国の習近平国家主席(新華社=共同)

【北京=三塚聖平】中国の習近平国家主席は25日、新疆(しんきょう)ウイグル自治区を訪問するため訪中したバチェレ国連人権高等弁務官とオンライン会談し、「人権を口実に他国の内政に干渉することはできない」との考えを示した。中国政府による少数民族ウイグル族への人権侵害を米欧が問題視していることを牽制(けんせい)した形だ。

中国外務省の発表によると、習氏は「人権問題で完全無欠の理想国は存在せず、他国に顎で指示して『教師面(づら)』すべきではない」と発言。その上で「人権問題を政治化、道具化し、ダブルスタンダード(二重基準)を適用すべきではない」と述べ、中国に人権状況の改善を求める米欧を暗に批判した。

習氏は、「発展途上国にとって生存権と発展権が最も重要な人権」であり、「中国人民の人権は未曽有の保障を得た」などと主張、中国の人権状況を正当化した。

中国側の発表によると、バチェレ氏は「中国が多国間主義を守り、気候変動などの世界的課題で重要な役割を果たしていることを称賛する」と発言。中国側との意思疎通や協力について検討し、「世界の人権事業の進歩を促進するためにともに努力することを望む」と呼び掛けた。

バチェレ氏は28日までの滞在中に新疆ウイグル自治区のカシュガルやウルムチを訪問する予定だが、既に現地入りしているかどうかは明らかでない。

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