囲碁の第77期本因坊戦七番勝負の第2局が24、25の両日、埼玉県熊谷市で行われ井山裕太本因坊(33)=名人・王座・碁聖=が222手までで、挑戦者の一力遼棋聖(24)に白番中押し勝ちし、2連勝とした。第3局は6月1、2の両日、長野県高山村で打たれる。
井山本因坊は24日に33歳の誕生日を迎えた。例年、5月下旬に第2局が行われる本因坊戦七番勝負(令和2年は新型コロナウイルスのため変則日程)。昨年5月24、25日にあった第76期本因坊戦第2局は芝野虎丸九段に敗れ、令和元年の第74期は誕生日直前の5月22、23日に河野臨九段に敗れており、第73期以来の〝バースデー勝利〟となった。
本因坊戦史上最長手数の357手の末、最も差の小さい半目差で第1局(10、11日)を落とした一力棋聖は、16日の碁聖戦挑戦者決定戦を勝ち、6月24日に始まる五番勝負進出を決めている。今年3月に決着した棋聖戦七番勝負では、一力棋聖が井山本因坊の棋聖10連覇を阻止している。この本因坊戦七番勝負とあわせ、両者は十九番勝負を戦うことになる。