三菱電機品質不正、148件に拡大 管理職関与は15件

会見冒頭、一連の問題について謝罪し、頭を下げる三菱電機の漆間啓社長(中央)ら=25日午後、東京都千代田区(鴨志田拓海撮影)
会見冒頭、一連の問題について謝罪し、頭を下げる三菱電機の漆間啓社長(中央)ら=25日午後、東京都千代田区(鴨志田拓海撮影)

検査不正など三菱電機の一連の不祥事で、外部の専門家で構成する調査委員会は25日、15拠点で新たに101件の不正を認定する3回目の報告書を公表した。過去2回の報告書分を含め、品質不正は16拠点の148件に拡大した。全社的な調査開始後の最近まで継続したケースも複数確認された。

148件のうち、意図的な不正は66件。管理職が指示、了解していたのは15件に上り、管理職を含む組織ぐるみの不正の実態が浮き彫りになった。国内にある全22拠点の7割に当たる拠点で不正が確認され、調査委の木目田(きめだ)裕(ひろし)委員長は記者会見で「(手続きの軽視など)会社全般に横断する問題があった」と指摘した。

報告書によると、姫路製作所(兵庫県姫路市)で今月まで顧客の指定とは異なる方法でインバーター(電力変換器)を製造。顧客指定の方法で製造するための設備が存在せず、導入には多額の費用がかかるため、「性能に問題はない」と正当化していた。管理職も含め関係部署の協議を経て不正が行われた。

系統変電システム製作所の赤穂工場(同県赤穂市)でも発電所など向けの変圧器について、顧客が求める基準を下回る検査を行うなどの不正が今年4月ごろまで行われていた。一部の不正は約40年前、管理職がコスト削減のために指示して始まった。

伊丹製作所(同県尼崎市)で鉄道車両用品の振動試験の一部を実施せず、虚偽の成績書を作成して顧客に提出するなどしていた。調査は8割超を終えているが、追加の情報提供が相次ぎ寄せられており、完了は今秋になる見込み。

漆間啓社長は記者会見を開いて、改めて謝罪した上で「自分たちの行動を正当化してきた風土を是正するため、しっかりと改革したい」と述べた。

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