ザッカーバーグ氏を提訴　米首都司法長官、情報流出

米首都ワシントンの司法長官は２３日、２０１８年に明らかになった米メタ（旧フェイスブック）による大量の個人情報流出問題に関して、同社のザッカーバーグ最高経営責任者（ＣＥＯ）を提訴したと発表した。法人としての旧フェイスブックに対しては１８年に提訴して訴訟が継続しており、司法長官はザッカーバーグ氏個人も責任があると主張している。

１６年の米大統領選などに関して、英政治コンサルタント会社ケンブリッジ・アナリティカがフェイスブック利用者の個人情報を不正取得したとして、問題発覚時は大きく報じられた。司法長官は発表で「フェイスブックの個人情報管理の失敗にザッカーバーグ氏も関わっていた」と指摘した。

米メディアによると、司法長官は旧フェイスブックに対する訴訟の被告にザッカーバーグ氏を加えようとしたが、裁判所に却下された。そのため、証拠などをそろえ直して、新たな訴訟を起こした。（共同）