藤井五冠、全8冠制覇の試金石は棋聖戦

将棋の第7期叡王戦5番勝負第3局の対局に臨む藤井聡太叡王=24日午前、千葉県柏市(日本将棋連盟提供)
将棋の第7期叡王戦5番勝負第3局の対局に臨む藤井聡太叡王=24日午前、千葉県柏市(日本将棋連盟提供)

千葉県柏市で24日に行われた将棋の第7期叡王戦五番勝負第3局で勝ち、今年度最初の防衛戦を制した藤井聡太五冠(19)。挑戦者の出口若武六段(27)を相手にストレート勝ちし、「藤井1強」を印象づけたが、挑戦者の永瀬拓矢王座(29)と対戦する6月3日開幕の「第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)が、全8冠制覇の実現を占う試金石となる。

藤井五冠が手にしていない残り3タイトルのうち、王座戦は今月6日の決勝トーナメント初戦で大橋貴洸(たかひろ)六段(29)に敗れ、今年度の獲得が消えた。藤井五冠の大橋六段との対戦成績は2勝4敗。通算勝率8割超の藤井五冠に勝ち越す数少ない棋士の一人だ。

大橋六段は創造的な棋風で知られ、新手や妙手を指した棋士に贈られる「升田幸三賞」を受賞している。「週刊将棋」元編集長で大阪商業大学公共学部の古作登助教(59)は「藤井五冠は棋風が個性的な棋士に苦戦する印象がある」と指摘する。

棋聖戦挑戦者の永瀬王座も個性的な棋風で、相手の有効な攻めがなくなるまで受け続ける「根絶やし流」と呼ばれている。藤井五冠の永瀬王座との対戦成績は7勝3敗だが、好調だった昨年11月と今年1月に連敗。永瀬王座は今年度負けがなく、勢いもある。

古作さんは「藤井五冠が色んなタイプの棋士を相手に防衛できるかどうか、真価が問われる。成功すれば、8冠ロードも視野に入る」と話した。

藤井叡王が初防衛、タイトル戦13連勝で歴代2位タイ

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