日医会長選 松本氏が立候補を表明「国民の信頼取り戻す」

20日に公示された日本医師会(日医)の次期会長選を巡り、松本吉郎常任理事が24日夜、都内で記者会見し、正式に立候補を表明した。松本氏は現職の中川俊男会長が今回、再選出馬を断念したことで有力候補となった。既に全国各地の医師会からの支持固めを着々と進めている。

松本氏は埼玉県医師会出身の皮膚科医で平成28年、日医常任理事になった。この間、厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」(中医協)の委員なども務めた。

24日夜の会見で松本氏は「熟慮の末、立候補を決断した。これまでの日医執行部は国民からも政財界からの信頼も失ってきており、信頼を取り戻す時期に来たと考えた」と出馬の理由を説明した。「日医への批判を真摯(しんし)に受け止め、検証し、改善する。コミュニケーションをしっかりと取り、風通しが良く、一致団結した日医を作りたい」とも語った。

また、松本氏は、新会長を支える日医副会長(3人)に現職の猪口雄二副会長を続投させ、新たに大阪府医師会の茂松茂人会長、東京都医師会の角田徹副会長を起用する考えも明らかにした。

日医は自民党の有力な支持団体で、支援する「厚労族」の議員らを通じ、長年政府の社会保障政策に影響を及ぼしてきた。

ただ、中川現会長は中央政界とのパイプの細さがつきまとい、新型コロナウイルス対応では感染対策を巡り政府と対立した。令和4年度の診療報酬改定でも開業医を中心に日医内に強い不満が広がり、再選不出馬に追い込まれた。

会長選の立候補は6月4日まで受け付ける。他に届け出があれば、同25日の定例代議員会で投票が行われ、新会長が選出される見通しだ。

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