露、ルガンスク州に1万2000人投入 米対艦ミサイル、ウクライナ供与へ

7日、ウクライナ東部ルガンスク州で、攻撃された学校のがれきの中に立つ救急隊員(ウクライナ非常事態庁提供・ロイター=共同)
7日、ウクライナ東部ルガンスク州で、攻撃された学校のがれきの中に立つ救急隊員(ウクライナ非常事態庁提供・ロイター=共同)

ロシアによるウクライナ侵攻は24日、開始から3カ月目に入った。東部ルガンスク州のガイダイ知事は23日、露軍が現在、同州に25個の大隊戦術群を投入しており、兵力は1万2000人規模だと明らかにした。同氏は露軍の狙いについて、ルガンスク州の孤立化か、同州の重要都市セベロドネツクの制圧のどちらかだと指摘。ただ、ウクライナ軍も増強されており、露軍を撃退し続けているとした。

ウクライナ側は、露軍が面積の90%を占領しているルガンスク州を制圧した後、隣接するドネツク州の攻略に戦力を集中させる戦略だと分析。ただ、露軍はここ数週間、ルガンスク州でもわずかしか前進できておらず、戦況は膠着(こうちゃく)している。

一方、オースティン米国防長官は23日、ウクライナ支援を協議する関係国のオンライン会合後の記者会見で、デンマークが米国製の対艦ミサイル「ハープーン」をウクライナに供与するほか、約20カ国が弾薬や戦車などの追加の軍事支援を表明したと発表した。ロイター通信などが伝えた。

ウクライナメディアによると、露軍は現在、南部オデッサ沖などの黒海海域に潜水艦を含む約20隻の艦艇を展開し、海上輸送路を封鎖。ロイターはハープーンの供与について、ウクライナが海上封鎖を解き、穀物輸出などを再開できる可能性につながると伝えた。

英国防省は23日、3カ月間での露軍の損害が、1980年代後半まで9年間続いた旧ソ連によるアフガニスタン侵攻に匹敵する規模に上っている可能性がある-との分析を公表した。アフガン侵攻では約1万5000人のソ連兵が死亡したとされる。「露社会は自軍の損害に敏感だ。死傷者の増加は、国民の戦争への不満を表明する意思を強める可能性がある」と指摘した。

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