ウクライナ情勢、再開発に影 埼玉・越谷、複合施設の新装延期

新装開業が1年延期されることになった複合施設「越谷サンシティ」=23日午後、埼玉県越谷市(中村智隆撮影)
新装開業が1年延期されることになった複合施設「越谷サンシティ」=23日午後、埼玉県越谷市(中村智隆撮影)

埼玉県越谷市は、JR南越谷駅近くの複合施設「越谷サンシティ」の再開発計画に関し、令和10年度としていた新装開業の時期を11年度に変更すると決めた。ロシアによるウクライナ侵攻の余波で、エネルギーや建設資材の価格が高騰していることなどが影響した。

越谷サンシティは、「イオン南越谷店」や飲食店などの商業施設に加え、市民ホールや図書室を擁する大型複合施設で、昭和54年に開業した。

南越谷駅と東武伊勢崎線新越谷駅に近く、地域のランドマークとして親しまれてきたが、市内の大型商業施設「イオンレイクタウン」に客を奪われるなどして競争力が低下。土地と施設を保有する市は、施設の老朽化が進んでいることも踏まえ、再開発事業に着手した。

昨年4月に策定した計画では、令和6年度に現在の施設の解体を始め、10年度に新装開業するとしていたが、それぞれ1年延期することを決めた。ウクライナ情勢に伴う資材価格高騰などに加え、新型コロナウイルスの感染収束が見通しにくい情勢も勘案した。

福田晃市長は「不安定で不確定な要素が多く、いったん立ち止まって見極める期間が必要だと判断した」と説明し、新たな施設に関し「ウィズコロナ時代にふさわしい公共施設のあり方を検討する」と語った。

再開発計画の見直しに伴い、5年度までと予定していた現在の施設の運用期間は6年度まで延長する。(中村智隆)

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