三重のわいせつ事件無罪、津地検が控訴

令和元年に三重県の自宅で、14歳だった就寝中の娘にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた被告の男性を無罪とした津地裁の差し戻し審判決について、津地検は23日、不服として控訴した。

小松武士次席検事は「性犯罪被害者の心理や児童の供述特性に関する専門的知見を無視した不当な判決であるため控訴した」とのコメントを出した。

今月11日の津地裁判決は、直接証拠とされた娘の被害証言について「信用性に看過できない疑問が残り、犯罪の証明がない」として無罪を言い渡した。

判決理由で、被害証言を巡り、当時の娘の姿勢では下半身を触ることが難しかったなどと指摘。娘が真実とは異なる被害を申告した可能性があると判断し、被告の犯行と断定するには合理的な疑いが残ると結論付けた。

娘にわいせつ行為、男性無罪 津地裁の差し戻し審

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