日米首脳共同声明「自由で開かれた国際秩序の強化」(要旨)

日米共同記者会見を行うバイデン米大統領(左)と岸田文雄首相=23日午後2時34分、東京・元赤坂の迎賓館(鴨川一也撮影)
日米共同記者会見を行うバイデン米大統領(左)と岸田文雄首相=23日午後2時34分、東京・元赤坂の迎賓館(鴨川一也撮影)

【ロシア】

岸田文雄首相とバイデン大統領は当面の最大の脅威はロシアによるウクライナに対する残虐でいわれのない不当な侵略であるとの見解で一致した。ロシアの行動を非難し、ロシアが責任を負うことを求めた。

【国連】

バイデン大統領は、改革された国連安全保障理事会において日本が常任理事国となることに改めて支持を表明した。

【中国】

両首脳は中国に対し、ウクライナにおけるロシアの行動を明確に非難するよう求めた。中国による核能力の増強に留意し、中国に対し、核リスクを低減し、透明性を高め、核軍縮を進展させるよう要請した。

【日米韓・対北朝鮮】

両首脳は安全保障関係を含む日本、米国および韓国の緊密な関係および協力の重要性を強調した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を含む北朝鮮の核・ミサイル開発を非難した。

【日米同盟・防衛力強化】

両首脳は同盟の抑止力および対処力を強化することへのコミットメントを新たにした。首相はミサイルの脅威に対抗する能力を含め、国家の防衛に必要なあらゆる選択肢を検討する決意を表明した。首相は日本の防衛力を抜本的に強化し、その裏付けとなる防衛費の相当な増額を確保する決意を表明し、バイデン大統領は強く支持した。

会員限定記事会員サービス詳細