岸田文雄首相は23日、バイデン米大統領との会談後に行った共同記者会見で「台湾に関する両国の基本的な立場に変更がないことを確認し、国際社会の平和と安定に不可欠な要素である台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促した」と述べた。
首相は「中国については最近の中国海軍の活動や中露両国による共同軍事演習の動向を注視する」と強調。その上で「東シナ海、南シナ海における力を背景とした現状変更の試みに強く反対する」立場でバイデン氏と足並みをそろえた説明した。
また、首相は「人権問題を含めた中国をめぐる諸課題への対応にあたり引き続き日米で緊密に連携することで一致した」とも述べた。香港や新疆(しんきょう)ウイグル自治区の人権状況を念頭に、中国に改善を求める立場を改めて確認した形だ。