ベンチャー企業をつなぐ基盤をつくるプラットフォーマーがグループ力を高めている。「ものづくり支援企業」を自任する菊池製作所(東京都八王子市)で、投資先は30社を超えた。開発・試作から販売、資金調達まで包括的支援を強みとしており、同社事業との相乗効果を狙う。集まったベンチャー同士のマッチングにも注力、日本経済の新たな担い手と期待される企業の成長を後押しする。
「ゼロからの立ち上げで苦労したが、(菊池製の)事業化への熱い思いがあって断念せずに、ここまで来ることができた」
装着型アシストスーツを手がける東京理科大発ベンチャー、イノフィス(同新宿区)の折原大吾社長はこう振り返る。