東部で攻防続く 露軍、橋を破壊 渡河作戦、再び失敗か

7日、攻撃を受けたパン工場の敷地へ入る警備員=ウクライナ東部ハリコフ(ロイター=共同)
7日、攻撃を受けたパン工場の敷地へ入る警備員=ウクライナ東部ハリコフ(ロイター=共同)

ウクライナ侵攻で、東部ルガンスク州のガイダイ知事は22日、ロシア軍が同州のセベロドネツク市に4方向から侵入を図ったが、ウクライナ軍が撃退したと発表した。ガイダイ氏は21日には露軍が同市とリシチャンスク間の橋を破壊したと発表。露軍は両市を孤立させ、ウクライナ軍の防衛を困難にする狙いだとみられるが、ガイダイ氏は両市間の連結は維持されているとした。

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日のビデオ声明で、東部ドンバス地域(ルガンスク州とドネツク州)の状況は「非常に厳しい」としつつ、侵攻前の状況に戻せば「勝利」との認識を示し、反攻に自信をみせた。

ガイダイ氏は露軍が同州全域の制圧に「全力を注いでいる」と指摘する一方、ウクライナ側は同州の10%をなお保持し、露軍の前進を阻止しているとした。

露軍はここ数週間、セベロドネツクやリシチャンスクに攻勢を継続。ただ、米英の国防当局は露軍がわずかな前進にとどまっていると分析している。

ウクライナ軍は21日、ドンバス地域の40以上の集落が露軍の攻撃を受け、少なくとも民間人7人が死亡したとする一方、ドネツ川で再び露軍の渡河作戦を失敗させ、少なくとも1個大隊戦術群(700~800人)に相当する戦力を喪失させたと発表した。

ドネツ川では露軍が今月中旬にも渡河作戦を行ったが、ウクライナ軍が撃退。英国防省によると、この際にも露軍は1個大隊戦術群に相当する損害を受けた。

一方、露外務省は21日、計963人の米国人の露入国を禁止すると発表。侵攻をめぐる米国の対露制裁への報復。バイデン大統領やブリンケン国務長官らは3月に既に入国禁止となっている。

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