23日の日米首脳会談では、日米双方の安全保障に関する戦略の認識や米軍と自衛隊の役割分担、さらには保有すべき装備などに関する協議の重要性を確認する見通しだ。日米両政府は年内にも国家安全保障戦略(NSS)の改定を控える。日本が保有を検討する敵基地攻撃能力やミサイル防衛も含めた戦略のすり合わせ作業を本格化させたい考えだ。
「(日米が)一緒にいることが脅威に対する抑止力になる。われわれはできる限りのことをやり、すべてに対処できるようなシナリオを演練していきたい」
日米首脳会談を前に17日、米第3海兵遠征軍(3MEF)司令官のジェームズ・ビアマン海兵隊中将は防衛省で岸信夫防衛相を表敬訪問し、こう述べた。3MEFは沖縄に拠点を置く米海兵隊の最前線部隊で、ビアマン氏は昨年11月の司令官就任後、岸氏を初めて訪問した。