関東学生陸上男子5000制した三浦 不意打ち動じず磨いたキレ発揮

男子5000メートルで優勝し、表彰台で笑顔の三浦龍司=国立競技場
男子5000メートルで優勝し、表彰台で笑顔の三浦龍司=国立競技場

陸上の関東学生対校選手権最終日は22日、国立競技場などで行われ、男子5000メートル決勝は東京五輪3000メートル障害7位の三浦龍司(順大)が13分42秒35で初優勝した。

不意打ちに動じない強さがあった。三浦は男子5000メートル決勝の序盤から先頭で集団を引っ張った。残り1000メートルで後続の選手が飛び出し大差をつけられても慌てなかった。「射程には入っていた」。最後の1周でギアを上げた。残り250メートルで一気に抜き去り、最後は2位を5秒以上引き離す圧勝劇だった。「(力を)出し切ったかな」と、笑みを浮かべた。

東京五輪で7位に入賞した3000メートル障害が本職。今季は4月の金栗記念選抜で1500メートル、同月の織田記念国際で5000メートルを制すなど多様な距離、レース展開を経験し、スピードと最後のキレが磨かれたという。「そこは自分も伸びたと思う」と自信を深めた。

本職ではすでに世界選手権(7月、米オレゴン州)の参加標準記録を突破している。6月の日本選手権で3位以内に入れば代表に決まる。「(3位以内は)死守していきたい」。強い決意を口にした。(小川寛太)

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