熊本県出身の映画監督、行定勲さん(53)らが企画する「くまもと復興映画祭」は22日、同県人吉市をメイン会場に開かれ、同市が舞台の映画「ある船頭の話」など3作品が上映された。行定さんは取材に「映画祭をきっかけにその土地のことを知ってもらいたい」と話した。
映画祭は平成28年の地震で甚大な被害が出た熊本の復興を映画の力で後押ししようと29年から開催。今回は「球磨川特別編」と題し、令和2年に豪雨災害があった人吉市の他、八代市や芦北町、球磨村にも会場を設けた。
上映の合間に人吉の会場で行われたトークイベントは他会場にオンライン中継された。登壇した熊本県出身の俳優、高良健吾さん(34)は「映画が日々の活力になれば」と話した。
人吉に隣接する山江村から鑑賞に訪れた30代女性は「地元に人が集まってうれしい」と笑顔だった。