CARストーリー

水のような優しいクルマ トヨタ・アクア

ラテン語で水を意味するアクアは人々の生活に欠かせない存在。トヨタのアクアも街に溶け込む水のようなクルマで、日々の暮らしを優しく支えてくれる。世界一の燃費と運転のしやすさで、大ヒットとなったアクアが10年ぶりにフルモデルチェンジ。2代目も新開発の「バイポーラ型ニッケル水素電池」や「快感ペダル」など数々の新技術を搭載する。初代のよさを受け継ぐとともに、より快適に、よりエコになった新型アクアに試乗した。

(土井繁孝、写真も)

初代のデザインを受け継ぐ2代目アクア。乗り手を選ばないやさしいクルマだ=千葉県銚子市(ソニーα1 FE70-200mm F2.8GM2)
初代のデザインを受け継ぐ2代目アクア。乗り手を選ばないやさしいクルマだ=千葉県銚子市(ソニーα1 FE70-200mm F2.8GM2)

SUVやトールワゴンに目を奪われがちだが、コンパクトカーは、自動車メーカーにとって屋台骨といってもいい位置づけ。ホンダのフィット、日産ノートなど各社、力の入ったクルマをラインアップする。

電気式四輪駆動E-Fourを搭載、悪路や雪道にも対応する
電気式四輪駆動E-Fourを搭載、悪路や雪道にも対応する

初代アクアは2011年に、ハイブリッド専用車としてデビューした。3ナンバーのプリウスより小さなボディーで大ヒット、13年から3年連続で国内登録車販売ランキング1位を獲得し、累計販売台数は187万台を超える。

スマホとも連携できる10・5インチのディスプレイオーディオが標準装備される
スマホとも連携できる10・5インチのディスプレイオーディオが標準装備される

今回お借りしたのは、4つのグレードの中で最上級となるZの四駆バージョン。本革ステアリングや10・5インチディスプレーオーディオが標準装備となり高級感あふれる。

ナビはオプション設定だが、スマートフォンのアプリとも連携できるので、好みに合わせて選んでほしい。

5ナンバーながら十分な容量を確保したラゲージスペース
5ナンバーながら十分な容量を確保したラゲージスペース

5ナンバーとはいえ車内は広い。大人の5人乗車はきびしいが、ファミリーでの旅行にも対応できそう。

派手さはないが質感の高いインテリア
派手さはないが質感の高いインテリア

インテリアの質感も高く、プラスチックの素材も巧みな表面処理で安っぽさを感じない。センターコンソールの10・5インチディスプレーは逆光でも見やすく、タッチ操作もやりやすい。

初代と同じくハイブリッドのみの展開で、エンジン周りのスペックはどのグレードも同じ。

パーツで埋め尽くされたエンジンルーム
パーツで埋め尽くされたエンジンルーム

新型で話題を集めたのが新開発の「バイポーラ型ニッケル水素電池」と呼ばれるバッテリー。従来に比べてコンパクトなうえに、出力が向上する。モーターだけで時速40キロくらいまで走行できるという。

今回の試乗では高速道路や山道も走ってみたが、どんな道でも安心して運転できる。加速などは、クラスに見合った感じだが、ボディー剛性が高いので、しっかりした乗り心地が気持ちいい。

乗降性がよくしっかりしたつくりのボディー
乗降性がよくしっかりしたつくりのボディー

やや道路の凹凸を拾うのでゴツゴツ感を伝えてくるも、不快なほどではなく、山道でも安定感がある。見通しもよく、車幅もつかみやすいので、運転の苦手な人にもおすすめ。

さらに「快感ペダル」と名がつく機能が装備される。アクセルワークだけで、スピードのコントロールができるので、街中では楽ちんだ。完全な停車はできないので、最後のブレーキはお忘れなく。

ボディーカラーのアーバンカーキが水辺にマッチする
ボディーカラーのアーバンカーキが水辺にマッチする

ヤリスにパッソ、そしてカローラスポーツ…、コンパクトも充実のラインアップを誇るトヨタだが、やさしい乗り心地がほしいならアクアは間違いのない選択だ。

(次回はVW アルテオン・シューティングブレーク)

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