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産経抄

5月22日

用事はないが、東京から大阪へ汽車で行く。その費用を内田百閒は人から借りて旅に出た。作家は言う。それだけのお金が自分のものなら、「丸で意味のない汽車旅行につかい果たす事は思い立たないであろう」 

▼鉄道文学の白眉『特別阿房(あほう)列車』である。百閒には返さねばならないお金という頭があり、旅の折々に「予算」という節度のたがが現れては放蕩(ほうとう)を自重する。ときに踏み外すことはあれ、破滅の色はない。お金の手触りやにおいを知る人の心の温度を筆致が伝える。

▼時節柄、思い浮かぶのはネットカジノという仮想の賭場で約4600万円の大金を蕩尽したとされる、山口県阿武町の容疑者(24)である。誤って振り込まれた給付金に手をつける背徳感や罪の意識もそうだが、お金を注ぎ込んでいる実感があったかどうかも怪しい。

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