観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の沈没事故が起きた北海道斜里町の中心部に設置された献花台には22日、数多くの花束やぬいぐるみなどが供えられていた。妻とともに訪れた中標津町の自営業佐々木哲さん(71)は「早く不明者の方々が見つかり、家に帰れるように」と話した。
乗客の家族に捜索状況などを説明した国土交通省の担当者は、時間の経過とともに家族には心労が重くのしかかっていると指摘。「捜索海域をロシア側に広げてほしいという要望がある。われわれに対する強い期待を感じる」と述べた。 世界自然遺産に指定される知床半島は気温が20度を超える日もあり、本格的な観光シーズンに入ったが、観光客は普段よりも少ないという。