岸田文雄首相とバイデン米大統領が、23日の首脳会談や夕食会などを通じて個人的な信頼関係を深められるかどうかが注目される。ロシアや中国、北朝鮮の脅威が増す中、日米の首脳が本音で語り合う重要性がかつてなく高まっているからだ。15歳の年齢差があり、生い立ちが異なる一方、1月のオンライン会談で首相の看板政策「新しい資本主義」についてバイデン氏が「私の選挙公約かと思った」と語るなど共通点も少なくない。
「フミオ!」。3月24日、バイデン氏は先進7カ国(G7)首脳会議が開かれたベルギーで首相の姿を見つけると友人に見せるような笑顔で歩み寄り、握手を交わした。その後、立ち話でロシアや北朝鮮対応について意見交換した。
両氏はこれまで、電話やオンラインで会談したり、外遊先で短時間対面したりしてきたが、ひざを突き合わせて長時間話すのは今回が初めてとなる。