上海、封鎖で空港旅客数99%減、新車販売ゼロ… 4月、経済打撃深刻

19日、封鎖が続く中国上海市で、塀が立てられ通行止めになった車道(共同)
19日、封鎖が続く中国上海市で、塀が立てられ通行止めになった車道(共同)

【北京=三塚聖平】3月下旬からロックダウン(都市封鎖)が続く中国上海市の経済活動停滞が鮮明だ。4月の上海での生産は前年同月比6割減、消費は約5割減とほぼ半減し、上海浦東(ほとう)国際空港の旅客数も約99%減という記録的な落ち込みを記録。習近平政権が掲げる「ゼロコロナ」政策の影響が深刻化している。

上海市統計局が21日までに発表した4月の主要統計によると、生産動向を示す工業生産は前年同月比61・6%減だった。一定規模以上の企業の主要産品生産量ではエアコンが「ゼロ台」。自動車が74・8%減、集積回路(IC)が65・8%減となるなど大半の産品が2桁台のマイナスだ。都市封鎖で大半の工場は稼働停止に追い込まれ、サプライチェーン(供給網)が深刻な打撃を受けている。

消費動向を示す小売売上高は48・3%減。国家統計局が今月16日に発表した中国全体の4月の工業生産は2・9%減、小売売上高は11・1%減で、上海の落ち込みの激しさが際立つ。

一方、浦東空港の運営会社によると、4月の旅客数は98・9%減の延べ4万2600人だった。移動制限により国内線を中心に減便が相次いでおり、国内線の旅客数は99・8%減、国際線は54・5%減だった。

また、上海市自動車販売業協会によると、上海市内の4月の新車販売台数は「ゼロ台」だった。100余りの販売店に調査した結果で、4月はほぼすべての販売店が休業状態に陥ったことが響いた。昨年4月の販売台数は2万6311台だったという。同協会は「市内の自動車市場は需要収縮、消費減退、供給困難など多重の圧力に直面する」と先行きにも警戒する。

上海市は、6月中に封鎖を解除する方針を表明しているが、経済への影響は当面続くとみられている。

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