バイデン米大統領をもてなす21日の米韓首脳会談後の夕食会には、米国産牛肉を韓国風に味付けしたカルビ焼きや、米カリフォルニア州ナパバレーで韓国人が経営するワイナリーのワインが出されるなど、米韓の〝共演〟が演出された。
韓国産マツタケのおかゆや山菜ビビンバのほか、米国産ナッツやオレンジのデザートも並んだ。韓国で食後によく飲まれるウメの実ジュースも振る舞われた。韓国大統領府は「遠路、お疲れの米大統領の疲労回復にと準備された」と説明した。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前政権は2017年、トランプ前米大統領の訪韓時の夕食会で、韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)の韓国名「独島(トクト)」を冠したエビの料理を出し、日本の反発を招いた。それに対し、日米韓協力を重視する尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権のもてなしは、いたって常識的なものとなった。(ソウル 桜井紀雄)