浪速風

無関心を恐れよ

タリバン支配下のアフガニスタンを舞台に映画「カンダハール」を撮ったイラン人の映画監督、モフセン・マフマルバフ氏は、「バーミヤンの仏像は破壊されたのではない。恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」と語った。他国の干渉より、世界の無関心が人々を苦しめた、と指摘したのだ

▶きょうは、国連が制定した「対話と発展のための世界文化多様性デー」。文化の多様性の価値を理解し、文明間の対話を促進させることが目的だ。国連は、世界の紛争の75%には文化的側面があり、その溝を埋めることが平和と安定、発展に緊急かつ不可欠だ―と指摘している

▶だが現実に目を向けると、ロシアとウクライナの停戦交渉は進んでいない。ウクライナ南東部の都市マリウポリが事実上陥落し、立てこもっていた製鉄所から退避した兵士らはロシア側の支配下に置かれ、多数の市民が取り残されているという。懸念されるその処遇に、世界は関心を失ってはならない。

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