「日本の教育正常化」を目指す福岡教育連盟(山内省二執行委員長)の第51回定期大会が21日、福岡市内で開かれた。
同連盟は昭和47年、当時の権利獲得のためのストライキや偏向教育などに疑問を感じた福岡県立高校、養護学校の教職員が集まり、「新高教組」として創立され、今年10月に創立50周年を迎える。定期大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で一昨年は書面審議、昨年はオンライン開催となったため、今回は3年ぶりの通常開催となった。
会場には、組合員ら約50人が参加。山内執行委員長が「予測困難な時代の中で、福岡教育連盟のような半世紀の歴史を持つ中間団体(中間組織)の存在意義が見直され、今以上に必要とされる時代が来ているのだと気付かされた。私たちは健全な中間団体であると認識して今年度に創立50周年を迎えたい。今後ともみなさま方と手をたずさえ、福岡県、ひいては日本の教育向上・発展のために務めたい」とあいさつした。
さらに「われわれは歴史と伝統、文化を尊重し、自立心と社会に貢献する力を備え、わが国と郷土を愛する誇りある国民を育成することで、この国難を乗り越える助けとならなければならない」とした上で、「そのために福岡教育連盟は中間団体としての機能を強化し、つなげる、つながる組織として、また、教育専門職としての使命を自覚して日々研鑽(けんさん)し、徳を高め、広い知見を身につけ、新たな教育の創造を成し遂げる使命を担う」との大会宣言を採択した。