東京SG、リーグワン初代王者に王手 慌てずに逆転劇

【東京SG―BL東京】後半に逆転トライを決め、ガッツポーズをみせる東京SGの中村亮=5月22日、花園ラグビー場(甘利慈撮影)
【東京SG―BL東京】後半に逆転トライを決め、ガッツポーズをみせる東京SGの中村亮=5月22日、花園ラグビー場(甘利慈撮影)

22日に大阪・花園ラグビー場で行われたラグビーリーグワン1部プレーオフの準決勝。FWが圧倒され、ノートライに封じられた一戦から約3週間、東京SGは同じく東京都府中市に練習拠点を置くBL東京との再戦を制した。CTB中村亮主将は「チームとして勝利できたことが一番の喜び」と胸を張った。

相手に先行されても慌てなかった。後半早々に7点を勝ち越されたが、ニュージーランド代表のFBマッケンジーが40メートルを超えるPGを9分、12分に連続で決めて1点差に。19分には中村亮がゴール前のラックから持ち出し、ポスト左に逆転トライを決めた。

後半、キックオフやラインアウトでミスを重ねたBL東京。小川主将が敗因に挙げたのは大舞台の経験の差だ。前身のトップリーグで戦った過去5シーズンで上位に食い込めていないBL東京に対し、東京SGは優勝2回、準優勝2回を誇る。中村亮主将は「慌てずにゲームプランを遂行できた。80分間で勝つことが前提」と言い切った。

頂点まであと1勝。SH流は「決勝へのチケットを手に入れただけ。勝たないと何も意味がない」。リーグワン初代王者の称号はどこにも譲らない。(細井伸彦)

会員限定記事会員サービス詳細