バイデン米大統領と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の21日の会談後に発表された共同声明は、「世界のリーダーとしての両国の重要な役割を反映し、米韓同盟は朝鮮半島を超えて発展した」と宣言した。尹氏は、北朝鮮対応を主眼とした同盟をインド太平洋地域の安全保障基盤へと「格上げ」させる意欲を表明。バイデン氏はこれを歓迎し、米韓連携に期待を示した。米政権は、日米豪印による安保や経済の枠組み「クアッド」への韓国の参画も後押しする構えだ。
「台湾海峡の安定促進、南シナ海を含む航行の自由の確保も話し合った」
バイデン氏は21日の米韓首脳会談後、尹氏との共同記者会見で明らかにした。日米が先導してきたインド太平洋地域の平和と安定の確保に韓国が関与することを促した形だ。