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産経抄

5月21日

ロシアのウクライナ侵略に関する中国の元外交官の論評に、まさか膝を打つことがあろうとは思わなかった。「(ロシアの敗北で)日本とドイツは、第二次世界大戦の敗戦国という束縛から完全に脱却する」。高玉生・元駐ウクライナ大使が中国政府系シンクタンクで述べた言葉である。

▼論評を掲載したインターネット上のサイトは、既に削除された。2月4日の北京冬季五輪開幕式に出席したロシアのプーチン大統領に、「(中露の)友情に限界はない」と約束している習近平国家主席にとり、ロシアの完敗を予測した論評は都合が悪かったからだろう。

▼同時に、高氏が指摘した日本の在り方の転換も、中国には決して歓迎できまい。中国は事あるごとに歴史問題を持ち出しては日本を敗戦国の枠組みに固定し反省を強いてきた。そんな自国を優位に置くための長年の戦略が、崩れてしまうからである。

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