隆の勝、トップで千秋楽へ 切り替えて連敗せず 大相撲夏場所

【大相撲五月場所 14日目】○隆の勝(つきおとし)霧馬山● =両国国技館(撮影・佐藤徳昭)
【大相撲五月場所 14日目】○隆の勝(つきおとし)霧馬山● =両国国技館(撮影・佐藤徳昭)

勝ち名乗りを受ける丸い顔に安堵(あんど)の色が広がった。大相撲夏場所14日目、西前頭4枚目の隆の勝が11勝と星を伸ばし、優勝争いの先頭で千秋楽を迎えることになった。

過去7戦全勝と合口がいい霧馬山との対戦。頭から当たって押し込んだ後、相手の左差し手をおっつける我慢の展開になった。霧馬山が左を強引にねじ込みながら左脚で外掛けに来たところを、うまく突き落として勝負を決めた。

「とっさに体が動いてくれた。勝ててよかった」

この日の焦点は、前日の黒星から切り替えられたか否かだった。「負けた時点で吹っ切れて気が楽になった。今日も緊張したけど、昨日よりはマシでしたね」。周囲からも「自分の相撲を取れたらいいんじゃないか」「楽しんできな」と声を掛けられ、素直な27歳は、その言葉通り活力を取り戻した。

普段から自宅玄関に目標や課題を書いた紙を貼り、確認する真面目な性格。中学卒業後すぐ角界入りし、コツコツと地力を蓄えてきた。「ここまで来たら(賜杯を)取りに行くつもりで頑張っていきます」。初土俵から72場所目、大きな勝負に挑む。(宝田将志)

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