徳島県に伝わる民話「阿波狸合戦」に登場するタヌキの主人公金長を祭る同県小松島市の「金長神社(金長大明神)」が、老朽化により倒壊の危機にある。スタジオジブリの映画「平成狸合戦ぽんぽこ」のモチーフでもあり、地元の保存団体はクラウドファンディング(CF)で修復費を募っている。
染物屋の商人に助けられた金長が恩返しに店を繁盛させ、敵対するタヌキらとの大戦の末に―。
神社の保存活動に取り組む一般社団法人「金長と狸文化伝承の会」によると、こうした民話が基になった映画が1939年に公開され大ヒット。映画製作会社や地元商工業者からの寄付で56年に神社を建立した。
会の松村優子理事長(49)は「存続のために、全国にいるジブリや神社のファンに協力してほしい」と呼びかける。
CFサイト「OTSUCLE(おつくる)」で7月末まで支援を募る。