フィンランドの送ガス会社ガスグリッドは21日、ロシアからの天然ガスの供給が停止したと発表した。供給元のガスプロムと代金支払いを巡って対立していた。フィンランドが18日に米欧の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)への加盟を申請しており、ロシアの報復措置の可能性もある。
ガスグリッドによると、エストニアと結ぶパイプラインを通じた輸入に切り替えた。フィンランドはガス輸入の多くをロシアに頼ってきた。ただフィンランドの統計によると2020年のエネルギー消費量のうち天然ガスは約6%だった。
ロシアは欧州などの「非友好国」に対し、ガス代金をロシアの通貨ルーブルで支払うよう要求。フィンランドは拒否する姿勢を示し、供給途絶の可能性が高まっていた。(共同)