原発事故調査、ふたの接ぎ目で高線量 放射性物質の通り道か

処理水タンクが並ぶ東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)=2021年2月24日(本社ヘリから、川口良介撮影)
処理水タンクが並ぶ東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)=2021年2月24日(本社ヘリから、川口良介撮影)

原子力規制委員会は、昨年度の東京電力福島第1原発事故の調査状況を公表した。2号機原子炉格納容器の真上にある鉄筋コンクリート製のふた裏側の汚染を詳細に調べた結果、ふたのパーツの接ぎ目周辺で、放射線量が比較的高かった。接ぎ目にある隙間が放射性物質の通り道になった可能性があるとみて、分析を続ける。

ふたの高濃度汚染は、溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出し工法の検討に影響を与える恐れもある。更田豊志委員長は「廃炉を進める上でも貴重なデータだ」と話す。

3次元レーザースキャナーによる設備の形状測定も実施。2号機のふたは、炉型がほぼ同じ中国電力島根原発1号機(松江市)などと比べ、中心部が落ち込んでいた。なぜ変形が起きたかは不明だが、変形により接ぎ目に気体の通り道ができ、放射性物質の放出経路になった可能性もある。

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