松山バレエ団「地域振興に貢献」 千葉・いすみで4年ぶり公演へ

バレリーナ、森下洋子さん=東京都港区(飯田英男撮影)
バレリーナ、森下洋子さん=東京都港区(飯田英男撮影)

世界的バレリーナで高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者、森下洋子さん(73)が団長を務める松山バレエ団(東京都港区)の公演が6月5日、千葉県いすみ市の岬ふれあい会館で開かれる。同バレエ団の同市での一般公演は4年ぶり。同市での公演にあたって、バレエ団は「希望や夢、ロマンを届け、地域振興に貢献できたら」としている。

演目は名作の「ロミオとジュリエット」。昭和55年、バレエ団総代表の清水哲太郎さん(74)の演出、振りつけで初演し、文化庁芸術祭大賞を受賞したバレエ団の代表作。バレエ団によると、欧州で流行した感染症のペストによって苦しんだ中世からルネサンスの状況をコロナ禍に置き換えた現代に問う。舞踊歴70年超を誇る森下さんがジュリエットを演じ、バレエ団約70人が総出演する。

いすみ市での公演は、市内の外房こどもクリニックの黒木秀子事務長と、総代表の清水さんがいとこの関係にあり、平成29年に「くるみ割り人形」、翌年には「シンデレラ」が行われた。今回はコロナの感染拡大による中止を挟み、4年ぶりの一般公演となる。

同クリニックは公演を協賛しており、黒木事務長は「いすみでクリニックを開業して17年になる。バレエをなかなか見る機会がない地元への恩返しや、いすみにバレエ文化を根付かせたい」と話す。

「海に山に、自然豊かないすみ市での公演を大変幸せに思う」というバレエ団は、「今回はコロナの感染拡大や、ウクライナ侵攻などの厳しい世界情勢を深く心に留め、差別や分断を越えて、平和、そして命いつくしむ思いをより深く伝えられるよう、心を込めてお届けする」とコメント。翌6日には市内の小中学生約840人に「ロミオとジュリエット」を披露する。

5日の一般公演は午後2時開演。入場料はS席9千円、A席8千円。同市内では、夷隅文化会館、大原文化センター、岬ふれあい会館などで販売中。市民にはそれぞれ500円の割引がある。

松山バレエ団、ローソンチケットなどでも販売している。

問い合わせは同バレエ団(03・3408・7939)。

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