女の子の顔だけのキャラクターが棒読みのような機械音声でしゃべる人気の動画コンテンツ「ゆっくり動画」を巡り、制作者とは無関係の人物が、コンテンツから派生したキーワードの一つ「ゆっくり茶番劇」の文字を商標登録したことに批判が殺到している。多くの人に利用してもらおうと「フリー素材」にしていた制作者の意図に反し、商標の年間使用料を10万円に設定。ネットでの〝炎上〟を受けて撤回したが、この間に爆破予告が起きるなど騒動に発展した。
「ゆっくり」は、シューティングゲーム「東方Project」のキャラをモチーフに制作された。動画の視聴者に「ゆっくりしていってね」と語りかけるのが定番で、このフレーズから関連コンテンツのタイトルに「ゆっくり」の文字が付されるようになった。
ストーリー仕立ての「ゆっくり茶番劇」のほか、キャラがゲームをプレイしながら感想を述べる「ゆっくり実況」、テーマに応じた「ゆっくり解説」などに分類され、さまざまな動画が投稿されている。