昨年7月の静岡県熱海市での大規模土石流がきっかけとなった盛り土規制法の成立を受け、同県の川勝平太知事は20日、「国が危険な盛り土に対する規制を強化する法改正を迅速に行ったもので、ありがたく思っている」とコメントを発表した。また、斉藤栄市長は「違法な盛り土への対策が進むことを期待する。しっかりと実行されるよう、法律の運用や体制整備などさらなる対応をお願いしたい」とコメントした。
同県は既に先行して3月、届け出制から許可制への変更や罰則強化などを盛り込んだ条例を成立させており、発生1年となる7月から施行する。政府は盛り土規制法の施行は来年夏を目指しており、川勝知事は「規制法に先行し、危険な盛り土などの対策を進めていく」と強調。また「今後は規制法と条例により、実効性のある盛り土規制の実現を図る」とした。