3敗に後退の隆の勝「意識しちゃった」

隆の勝(右)は若隆景に引き落とされ、手痛い3敗目を喫した=両国国技館
隆の勝(右)は若隆景に引き落とされ、手痛い3敗目を喫した=両国国技館

大相撲夏場所13日目は20日、両国国技館で行われ、単独首位だった平幕隆の勝が関脇若隆景に引き落とされ、3敗目を喫した。

これが追われる側の重圧なのだろう。痛恨の黒星で3敗に後退した隆の勝は「あんまり意識しないようにしていたけど、思い切り意識しちゃった」と反省しきりだった。

先場所優勝した同い年の若隆景との一番。敗因は立ち合いの踏み込みで負けたことだ。すぐにいなして下から押し込まれ、両足がそろったところをタイミングよく引き落とされた。

顔をしかめて引き揚げてきた隆の勝は「駄目です。違う場所で戦っているみたいな感じでしたね」と小さい声で言った後、「場所(両国国技館)に来てからめちゃめちゃ緊張しちゃいました。『どうしよう。どうしよう』と思っちゃったんで」と続けた。

角界入りして12年。三役を計6場所経験しているが、先頭に立って賜杯に迫ったのは初めてだ。硬くなるのは無理もない。

14日目は星の差1つで追う霧馬山と対戦する。

「切り替えて昨日(12日目)みたいな相撲が取れれば。自分だけの相撲に集中して」

この日のように、うまくいかなかった心情を吐露できるのは、真摯(しんし)に自分自身と向き合っている証し。残り2日は気持ちの戦いでもある。(宝田将志)

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